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EDELWEISSシリーズ
「女とは、生物的なメスとは何か?」。この永遠のテーマを、セックス、遺伝子、感情、表層などを切り口として探求し、シンボリックな花で表現したのがEDELWEISS シリーズです。
EDELWEISS シリーズとは

2000 年から本格的にスタートしたEDELWEISS シリーズは、土佐信道自身の「女性とは、そして生物的なメスとは何か?」という疑問がテーマです。
女性の持つ「子宮、遺伝子、表層、ファッション、エロス、母性」などの特徴を、架空の結晶の花「EDELWEISS」に象徴させ、その花を探すためのアイテムを自ら作り出す、いわば「シンデレラ(=花)を見つけるためにガラスの靴を自分で作る」という、逆転した創造的プロセスを行なっています。
EDELWEISS PROGRAM

シリーズの中心には、思想をおとぎ話に置き換えて土佐が書いた「EDELWEISS PROGRAM」という物語があり、現在六つのシーンに分かれています。それぞれのシーンには、まず言葉によるストーリーがあり、それを絵にしたイメージがあり、そこからインスピレーションを受けて作られたナンセンス・マシーンがあります。これはちょうど映画の「シナリオ、絵コンテ、セット」の関係に似ています。
EDELWEISS の物語は、現在もその構想が膨らみ続けており、また、最終的にはすべてのおとぎ話の文章がナンセンス・マシーンに置き換わることを目指しています。
第一章 序章 Introduction
解放された生殖である白い花から、物語の中心を貫く「白いオイル」が作られ、人間がそれを見つける物語の序章
第二章 末京 The Matsukyo
二つのテクノロジー 「オルガチカ」と「プラスチカ」の衝突を経て、欲望を暴走させたメスたちが作る理想郷「末京(まつきょう)」が描かれた章。
第三章 林檎のエンジン The Apple Engine
現実のメスと対峙できないオスたちが作った理想郷「月宮」、そこに住む「ボク」が「母性とは何か?」を解くため、リンゴのエンジンで飛ぶロケットでメスの都「末京」へ向かう章。
第四章 プードルズの反乱 The Rebellion of Poodles
メスに服従する男娼である「ボク」が、メスたちが与えた拷問を乗り越えて「男性性」を獲得し、脆弱な地下生活者のオス達「Poodles」と蜂起してメスたちに攻撃をしかける章。
第五章 泣く羊 The Crying Sheep
胸に空いた「退廃の穴」のために涙を流し、失明していくメス。「オルガチカ」の技術者「ボク」が、感情の制御プログラム「BAKUバク」を使って、その「退廃の穴」を封鎖する章。
第六章 歌う櫛 The Humming Comb
メスの代わりに「人工子宮」で子供を作る仕事をする「ボク」が、古代遺跡の発見にインスピレーションを受け、「美しい歌を歌う櫛」をオルガチカの技術で作り、メス達の欲望を花に変えていく章。