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マスプロダクト
芸術製品の「マスプロダクト」
明和電機の「芸術製品」は、それ自体の販売は行わず、開発のノウハウや、その芸術哲学を二次利用することで、さまざなな商品やサービスを作っています。その二次利用のプロセスで、明和電機はふたつの「マスプロ」を行います。ひとつが「マスプロダクト」、もうひとつが「マスプロモーション」です。
「芸術製品のマスプロダクト」とは、さまざまな外部企業と組み、明和電機の芸術製品を大量生産していくことです。明和電機の芸術製品の開発は、頭の中にある「芸術資源」を、リサーチやスケッチによって明確化することから始まります。次に設計を行い、明和電機アトリエにてさまざまな材料や工作機械を使って「芸術製品」をつくりあげます。ここまでの作業プロセスは一般的な芸術家と変わりません。
しかし、一般的な芸術家であれば、この「芸術製品」を販売しますが、明和電機は販売を行わず、その「芸術製品」が、大衆が求める「商品」になるよう、カスタマイズを行います。まず、「芸術製品」の本質的なアイデアが、薄まることなく、大衆が受け入れられる「商品」にまで落とせるかどうかを吟味します。その可能性がみつかれば、外部企業に商品化のコラボレーションを提案し、さらに「現実可能性」をさぐります。そして「生産コスト」や「販売需要」が見込めれば、「量産設計」を行い、大型工場で大量生産を行って商品を作り、店舗にて流通します。また、楽器などの芸術製品の場合は、その演奏を記録した「音楽コンテンツ」を製作し、販売します。また芸術製品の開発の背景となる哲学は、文章化することで出版物として販売します。
このようにさまざまなタイプの「マスプロダクト」を開発していく戦略を、明和電機は「ABCDEFG計画」と呼んでいます。それぞれ、商品の頭文字をとったものであり、Aはマルチプルとして複製されたアート、Bは出版物、CはCDなどの音楽コンテンツ、DはDVDなどの映像コンテンツ、Eは展覧会やライブなどのイベント、Fはファッション、Gはおもちゃやグッズなどです。こうしてさまざまな商品展開をすることで、明和電機はその芸術を広く大衆に普及させています。